アニメ版狼と香辛料第13話(最終話)

レメリオ商会に裏切られたロレンスは辛くもホロとの再会を果たすが、
怪我が非道く、ホロから預かった外套だけを大事に抱えるのが精一杯な
状態であった。ロレンスの気遣いをホロは嬉しく思いつつもレメリオ商会への
憎しみで胸が一杯になる。


ロレンスはそんな状態でありながら、羊飼いであるノーラを助けて欲しいと
ホロに願い出る。ホロは狼を追い払うのが仕事の羊飼いを嫌っているが、
ロレンスの強い願いに応えるべく、狼の姿に戻ってレメリオ商会の人や
ノーラの居る場所に駆け付けた。


追い着いたホロはレメリオ商会の人達を殺めない程度に痛め付けつつ、
ロレンスとの約束通りにノーラを助けた。ロレンスは気を失っていた
レメリオ商会のリーベルトが持つ金貨を確かめると、人の道として
自分とノーラだけで山分けするのは良くないとして、当初の予定通りに
リュビンハイゲンに金貨を持ち込む事にした。


レメリオ商会は密輸の後にロレンスとノーラを消す積もりであったが、
ホロの活躍によって叶わなくなり、逆にロレンスから持ち込んだ金貨から
得られる利益を10年の長期間で返済してくれれば良いと提案を受け、
渋々了承する。持ち込んだ金貨に関して、レメリオ商会はローエン商業組合と
取引をする事になり、その取引で得られる利益の一部をロレンスが
受け取れる事で、ロレンスは無事に借金を返済が出来るようになった。


無事に返済の見込みが立ち、ロレンスは落ち着いてホロと酒場で再会する。
ロレンスはホロへの恩義があり、ホロの願いであった上質の桃の蜂蜜漬けを
調達して応え、更に質問にも素直に答える。


質問の1つは、リーベルトの依頼でリーベルトを護衛する事になった
ノーラとホロが対峙した時、ロレンスが二人のどちらの名前を叫んだかと
云うものであった。語数が少ないからホロの名を叫んだとロレンスは答えるが、
自分の名前を呼んでくれたのは嬉しいとしつつ、その理由が語数と云うのは
納得がいかずロレンスをどうやって引っ掻こうかと思案していると、
遠くからノーラの姿が見える。


そこでホロはこの状態でどちらかの名を呼べとロレンスに云う。ロレンスは
周囲を見渡し、教会の鐘が鳴り響く時間に名前を呼ぶ事にした。鐘の音は
大音量であり人間の声はかき消され、会話が成立しない。ホロとノーラの
名のどちらを呼んだのか分からず、八つ当たりをしてしまう。


そんな二人の様子を遠くから眺めていたノーラは事情を知らないが、
別れ際に二人に「お幸せに」と云ってそれぞれの道を進んだ。